左右80メートルもの細長い敷地と、のどかに連なる畑や雑木林の広がり。この特性と環境を生かした、大断面の木構造とシステマティックな合理性を持たせた広がりのある建物です。部屋を区切って固定することをできるだけ排し、その時々で自由に使えるようなフレキシブルな空間づくりに配慮しました。道を隔てて広がる「都立武蔵野中央公園（通称：はらっぱ公園）」は、まさに何もない「はらっぱ」。『０１２３はらっぱ』は、この「はらっぱ」の思想を大切に、自然との融合を計っています。そして、「はらっぱ公園」で思いきり走りまわり遊んだ後に、気軽に立ち寄ることもできる地域の憩いの場でもあるのです。

『０１２３はらっぱ』は設計者が『吉祥寺』とは異なるため、 先にＣＩを導入した『吉祥寺』との統合性をどうするかということが課題となりました。 そして、検討の結果、『吉祥寺』のときに生まれたふれあいシンボルマークと施設名ロゴタイプのみを統一して使用、 建築やサインデザインは設計者の個性を生かしたもので展開されています。 ただし、活動の理念や具体的な活動内容はほとんど変わらないため、 施設案内パンフレットや利用案内DMなどの広報物は、 『はらっぱ』のオープン後、合同のものを企画・編集・デザインする方法をとっています。 スタッフのユニフォームも両館共通のものを使用しています。